Saturday, April 21, 2012

散文詩

草原を見つめている。
空気はとても澄んでおり、青空と緑の草原が、視界を通して気持ちよく身体の中に浸透していくのを感じる。

スー

心地よい、とても軽い風も吹いている。
何も考えることはない、ただ、今の状況を身体全体で感じている。

左隣から、優しい視線を感じる。
そちらの方へと振り向くと、彼女はこちらを見つめている。
そこには、綺麗に形が整った顔に、柔らかく崩れた純粋な笑顔があり、力強く、一直線にこちらを見つめる輝く目があった。

そこから目を離せないでいる。
その存在が、全身を包み込んでいることを知る。
その顔の頬に、軽く口付けをすることを許されている。
そうすると、二人は徐々に光り輝く塵となり、草原を舞っていた清らかな風に吹かれて、青空へと舞っていく。

視界は爽快に、その草原を通り過ぎていく。
青空を見つめていた視線を前方へと変えると、自転車を漕いでいることに気がづく。
身体が何かに締め付けられており、強く緊張している。
唐突に自転車から飛び降り、その勢いと共に全身の力を振り絞り、その自転車をできる限り遠くへと投げつけた。

全ては無力となり、膝から地面へと、崩れ落ちる。

土に全てを任すことはできる。

「私は空気になることができない。」

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